古いガラスを新しくする場合の注意点

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ガラス交換というのは、破損したときに行うのが普通です。もちろん永遠に割れないガラスというのはないわけですから、いつかは交換修理しなければならないのですが、それでも自分の家の窓ガラスはいつ交換したかわからないという人も多いことでしょう。それほど窓ガラスというのは寿命が長い建具なのです。
しかし、最近は技術の進歩と共に、さまざまな特性を持ったガラスが開発されました。従来の板ガラスの3倍以上の強度をもつガラスや、断熱効果にすぐれたガラス。さらには遮音性能にすぐれた防音ガラスなど、用途によって効果的なガラスが登場しているというわけです。

そこで最近は、例えば省エネ住宅を実現する一環としてエコガラスに入れ替えたり、より防犯性能を高めるために防犯ガラスを導入する家庭も増えてきているのです。大規模な住宅のリフォームにはまとまった費用がかかりますが、窓ガラスのリフォームだけであれば、さほど費用がかからないというのもその理由のひとつでしょう。
しかしこうした「古いガラス」を「新しいガラス」に交換する場合、いくつか注意しなければならないことがあります。たとえばエコガラスの代表格である複層ガラスについていえば、当然ガラス自体が二重になるために重量も大きくなります。重たい窓は開閉時にどうして動きが悪くなりますから、慣れるまでは違和感があるかもしれません。また、ペアガラスは通常防音効果はほとんどありませんから、誤解していると期待外れになってしまいます。防音効果を期待するのであれば、通常は二重サッシを導入する方が効果的といわれます。

さらに通常のガラスの3倍以上の強度を持つと言われる強化ガラスについていえば、割れにくい半面、割れたときは粒上になって崩れ落ちるという特徴があります。破片で怪我をすることが少ない半面、塊になって落下することがあるため、高い位置に取り付ける際には、落下防止措置を施す必要があるのです。